- 2026年5月7日
婦人科で不妊治療中のご夫婦へ|男性側の検査も大切です
婦人科や生殖医療クリニックで不妊治療を受けているご夫婦の中には、
「女性側の検査や治療は進めているけれど、男性側の検査はまだ十分に受けていない」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
妊活や不妊治療では、どうしても女性側の検査や治療が中心になりやすい傾向があります。
しかし、妊娠しにくい原因には、男性側の要因が関係していることも少なくありません。
この記事では、婦人科で不妊治療中のご夫婦に向けて、男性側の検査の重要性や、泌尿器科でできる評価について分かりやすく解説します。
■ 不妊治療では男性側の評価も重要です
不妊治療というと、排卵、卵管、子宮、卵巣機能など、女性側の検査が先に進むことが多いです。
一方で、男性側の状態は、検査をしなければ分からないことが多くあります。
たとえば、
・精子の数
・精子の動き
・精子の質
・ホルモンバランス
・精索静脈瘤の有無
などは、見た目や体調だけでは判断できません。
そのため、婦人科で不妊治療を進めている場合でも、男性側の検査を並行して行うことが大切です。
■ 男性側の検査が後回しになりやすい理由
男性側の検査は、次のような理由で後回しになることがあります。
・何となく受けづらい
・どこで検査すればよいか分からない
・一人目ができたので大丈夫だと思っている
・婦人科で女性側の治療が先に進んでいる
・男性本人に自覚症状がない
しかし、男性不妊では自覚症状がないことも多く、検査をして初めて分かる異常もあります。
「症状がないから大丈夫」とは限りません。
■ まず重要なのは精液検査です
男性側の評価で最初に重要になるのが、精液検査です。
精液検査では、
・精子の数
・精子の動き
・精子の形態
・精液量
などを確認します。
これにより、現在の精子の状態を客観的に把握することができます。
ただし、精液検査だけで原因がすべて分かるわけではありません。
■ 精液検査だけでは分からないこと
精液検査は男性不妊の第一歩ですが、結果が悪かった場合に、その原因までは十分に分からないことがあります。
例えば、
・精索静脈瘤があるのか
・精巣の状態に問題があるのか
・ホルモンバランスに異常があるのか
といったことは、精液検査だけでは評価できません。
そのため、必要に応じてエコー検査や採血検査を組み合わせ、男性側の状態を総合的に確認することが重要です。
■ 精索静脈瘤は見逃されやすい原因です
男性不妊の原因として特に重要なのが、精索静脈瘤です。
精索静脈瘤とは、陰嚢内の静脈が拡張し、血流がうっ滞する状態です。
これにより、
・精巣の温度上昇
・酸化ストレス
・精子の質の低下
などが起こることがあります。
精索静脈瘤は自覚症状がほとんどないことも多く、検査を受けるまで気づかれない場合があります。
一方で、状態によっては治療を検討できる男性不妊の原因です。
■ 婦人科治療と男性側評価は並行できます
婦人科や生殖医療クリニックで不妊治療を受けている場合でも、男性側の検査は並行して進めることができます。
男性側の状態を把握することで、
・タイミング法を続けるべきか
・人工授精を検討するべきか
・体外受精や顕微授精を考えるべきか
・精索静脈瘤など治療可能な原因があるか
といった判断材料になります。
男性側の評価は、婦人科での治療方針を考えるうえでも大切な情報になります。
■ 当院で行っている男性側の評価
当院では、男性不妊の評価として、
・精液検査
・精巣・陰嚢エコー
・ホルモン採血
・精索静脈瘤の評価
を組み合わせて行っています。
精液検査だけで終わらせるのではなく、エコーや採血も含めて男性側の状態を総合的に確認します。
一度の受診で全体像を把握しやすくなるため、その後の方針を考えやすくなります。
■ このようなご夫婦はご相談ください
以下のような場合は、男性側の評価を検討してもよいタイミングです。
・婦人科で不妊治療中だが、男性側の検査がまだ十分でない
・精液検査を受けたことがない
・精液検査で異常を指摘された
・人工授精や体外受精を検討している
・精索静脈瘤と言われたことがある
・一人目はできたが二人目がなかなかできない
・夫側も一度確認しておきたい
男性側の状態を早めに確認することで、治療の選択肢が広がることがあります。
■ まとめ
婦人科で不妊治療を受けている場合でも、男性側の評価はとても重要です。
不妊治療は女性側だけで進めるものではなく、ご夫婦で原因を確認しながら進めることが大切です。
精液検査は男性側評価の第一歩ですが、それだけでは分からないこともあります。
エコー検査や採血検査を組み合わせることで、男性側の状態をより総合的に確認できます。
流山市・おおたかの森周辺で、婦人科で不妊治療中のご夫婦や、男性側の検査を検討されている方はご相談ください。