• 2026年5月7日
  • 2026年5月13日

AGA治療薬は男性不妊に影響する?フィナステリド・デュタステリドと精液検査について泌尿器科専門医・生殖医療専門医が解説|リプロケアクリニックおおたかの森

AGA治療薬を内服している方の中には、

「妊活中に飲み続けても大丈夫なのか」

「精子に影響はないのか」

と不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

AGA治療薬は、薄毛治療で広く使われています。

一方で、妊活中の男性では、薬が精液所見に影響する可能性について気になる場面があります。

この記事では、AGA治療薬と男性不妊の関係、精液検査で確認すべきことについて、泌尿器科専門医の立場から分かりやすく解説します。

■ AGA治療薬とは

AGA治療薬には、主に以下のような薬があります。

・フィナステリド

・デュタステリド

・ミノキシジル

このうち、フィナステリドやデュタステリドは、5α還元酵素阻害薬と呼ばれる薬です。

男性ホルモンの一種であるDHTの産生を抑えることで、AGAの進行を抑える目的で使われます。

■ AGA治療薬は精液所見に影響することがある?

フィナステリドやデュタステリドについては、精液量、精子濃度、運動率などへの影響が報告されています。

ただし、すべての人に大きな影響が出るわけではありません。

影響の程度には個人差があります。

一方で、もともと精液所見が悪い方や、妊活中の方では、薬の影響を含めて確認することが大切です。

フィナステリドでは、精子数低下や精液所見の変化が報告され、中止後に改善した報告もあります。デュタステリドについても、精液中への移行や精液所見への影響が添付文書や研究で報告されています。

■ 妊活中にAGA治療薬を飲んでいる場合

妊活中にAGA治療薬を内服している場合でも、すぐに自己判断で中止する必要があるとは限りません。

ただし、次のような場合には、一度相談をおすすめします。

・妊活を始めてしばらく経っている

・精液検査を受けたことがない

・精液検査で異常を指摘された

・フィナステリドやデュタステリドを内服している

・薬を続けるべきか不安がある

薬を続けるかどうかは、AGA治療の目的、妊活の状況、精液検査の結果を踏まえて判断することが大切です。

■ まずは精液検査で状態を確認しましょう

AGA治療薬の影響が気になる場合、まず大切なのは現在の状態を確認することです。

精液検査では、

・精子の数

・精子の動き

・精子の形態

・精液量

などを確認します。

精液検査を行うことで、現在の精子の状態を客観的に把握できます。

■ 精液検査だけでは分からないこともあります

精液検査は重要ですが、それだけで原因がすべて分かるわけではありません。

例えば、

・精索静脈瘤があるか

・精巣の状態に問題があるか

・ホルモンバランスに異常があるか

・薬剤の影響が疑われるか

といった点は、精液検査だけでは判断しきれないことがあります。

そのため、当院では精液検査に加えて、エコー検査や採血検査も組み合わせて、男性側の状態を総合的に確認しています。

■ 自己判断で中止せず、状況に応じて相談を

AGA治療薬を内服している方が妊活を考える場合、自己判断で薬を中止する前に、現在の精液所見や妊活状況を確認することが大切です。

一方で、精液所見に異常がある場合や妊活が長引いている場合には、薬の影響を含めて方針を見直すことがあります。

必要に応じて、AGA治療を担当している医師とも相談しながら判断します。

■ 当院での対応

当院では、妊活中の男性に対して、

・精液検査

・精巣・陰嚢エコー

・ホルモン採血

・精索静脈瘤の評価

・内服薬の確認

を行い、男性側の状態を総合的に評価しています。

AGA治療薬を内服中の方でも、現在の状態を確認することで、今後の方針を考えやすくなります。

■ まとめ

AGA治療薬のうち、フィナステリドやデュタステリドは、精液所見に影響する可能性が報告されています。

ただし、影響の程度には個人差があり、すべての方に問題が起こるわけではありません。

妊活中でAGA治療薬を内服している方、精液検査を受けたことがない方、精液所見に不安がある方は、一度現在の状態を確認することをおすすめします。

流山市・おおたかの森周辺で、妊活中の男性やAGA治療薬と男性不妊の関係が気になる方はご相談ください。

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