• 2026年5月12日

不妊治療は女性だけのものではありません|男性側の検査も大切です

妊活や不妊治療というと、女性側の検査や治療を思い浮かべる方が多いかもしれません。

実際、不妊治療では婦人科や生殖医療クリニックで女性側の評価が先に進むことが少なくありません。

しかし、不妊の原因は女性側だけにあるとは限りません。
男性側の要因が関係しているケースも少なくありません。

「妻が婦人科に通っているから、自分は大丈夫」
「一度精液検査をしたから問題ないはず」
「体外受精や顕微授精に進むなら、男性側の検査は必要ないのでは」

そう考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、男性側をきちんと評価することは、妊活全体にとって非常に重要です。

この記事では、男性側の検査がなぜ大切なのか、どのような評価を行うのかについて、泌尿器科専門医、生殖医療専門医の立場から分かりやすく解説します。

■ 不妊の原因には男性側も関係します

不妊の原因は、女性側だけで説明できるものではありません。

男性側の要因としては、

・精子の数が少ない
・精子の動きが弱い
・精子の質が低下している
・精索静脈瘤がある
・ホルモンバランスに異常がある
・EDや射精障害がある

など、さまざまな原因が考えられます。

男性不妊では、自覚症状がほとんどないことも多くあります。

見た目や体調だけでは分からないため、検査をして初めて状態が分かることがあります。

■ 男性側の検査は「精液検査だけ」ではありません

男性側の評価で最初に重要になるのは精液検査です。

精液検査では、

・精液量
・精子濃度
・総精子数
・運動率
・形態

などを確認します。

ただし、精液検査だけで原因がすべて分かるわけではありません。

例えば、

・精索静脈瘤があるか
・精巣の大きさや状態に問題があるか
・ホルモンバランスに異常があるか
・薬剤や生活習慣が影響しているか

といった点は、精液検査だけでは十分に評価できません。

そのため、男性不妊診療では、精液検査に加えて、エコー検査や採血検査などを組み合わせて総合的に評価することが大切です。

■ 泌尿器科でできる男性側の評価

男性不妊に対応する泌尿器科では、以下のような検査を行います。

精液検査

精子の数や動きなど、現在の精子の状態を確認します。

男性不妊評価の第一歩となる検査です。

精巣・陰嚢エコー

精巣の大きさ、左右差、陰嚢内の状態、精索静脈瘤の有無などを確認します。

特に精索静脈瘤は、見逃されやすい男性不妊の原因です。

ホルモン採血

テストステロン、FSH、LH、プロラクチンなどを確認します。

精子を作る働きや、ホルモンバランスの異常を評価するために重要です。

生活習慣や内服薬の確認

喫煙、睡眠不足、肥満、ストレス、サウナなどの熱曝露、AGA治療薬などが男性妊活に関係することがあります。

検査結果だけでなく、生活背景も含めて確認することが大切です。

■ 精索静脈瘤は治療を検討できる男性不妊の原因です

男性不妊の中で特に重要なのが、精索静脈瘤です。

精索静脈瘤とは、陰嚢内の静脈が拡張し、血流がうっ滞する状態です。

精索静脈瘤があると、

・精巣の温度上昇
・酸化ストレスの増加
・精子の運動率低下
・精子の質の低下

などが起こる可能性があります。

精索静脈瘤は自覚症状が少ないことも多く、検査を受けるまで気づかれない場合があります。

一方で、状態によっては手術を検討できる男性不妊の原因です。

男性側を評価することで、こうした治療可能な原因が見つかることがあります。

■ EDや射精障害も男性不妊に関係します

男性不妊診療では、精子の数や運動率だけでなく、性機能も重要です。

たとえば、

・ED
・射精障害
・膣内射精困難
・逆行性射精

などがあると、妊娠に至りにくくなることがあります。

性機能障害は相談しにくい症状ですが、治療できる場合もあります。

男性側の検査では、こうした性機能の問題も含めて考えることが大切です。

■ 体外受精・顕微授精に進む場合でも男性側の評価は大切です

体外受精や顕微授精などの生殖医療は大きく進歩しています。

そのため、
「顕微授精に進むなら、男性側の検査や治療は不要なのでは」
と思われることがあります。

しかし、男性側の状態は、受精や胚発生に関係する可能性があります。

特に、精子の質、酸化ストレス、DNA損傷などは、通常の精液検査だけでは十分に分からないことがあります。

体外受精や顕微授精に進む場合でも、男性側を評価することで、治療方針を考える材料になることがあります。

■ 男性側の検査は、男性本人の健康チェックにもなります

男性不妊の検査は、妊活のためだけではありません。

男性側を詳しく評価することで、

・精巣腫瘍
・ホルモン異常
・下垂体疾患
・精管の異常

など、本人の健康に関わる病気が見つかることもあります。

つまり、男性不妊診療は、子どもを持つためだけでなく、男性本人の健康を守る診療でもあります。

■ 男性が妊活の当事者になることも大切です

妊活では、どうしても女性側の通院や治療負担が大きくなりがちです。

一方で、男性側が検査を受けることで、妊活は「女性だけの問題」ではなく、夫婦で取り組むものになります。

男性側が自分の状態を知ることは、妊活への当事者意識を高めるきっかけにもなります。

「自分には関係ないと思っていた」
「もっと早く検査を受ければよかった」
「何をすればよいか分からなかった」

という後悔を減らすためにも、早めに男性側の評価を受けることは大切です。

■ このような方はご相談ください

以下のような方は、一度男性側の評価を検討してもよいタイミングです。

・妊活を始めてしばらく経っている
・精液検査を受けたことがない
・精液検査で異常を指摘された
・精索静脈瘤と言われたことがある
・一人目はできたが二人目がなかなかできない
・婦人科や生殖医療クリニックに通院中だが、男性側の評価がまだ十分でない
・EDや射精障害がある
・男性側も一度確認しておきたい

男性不妊は、早めに状態を知ることで、その後の選択肢が広がることがあります。

■ 当院での男性不妊診療

当院では、男性不妊に対して、精液検査だけで終わらせるのではなく、男性側の状態を総合的に評価することを大切にしています。

具体的には、

・精液検査
・精巣・陰嚢エコー
・ホルモン採血
・精索静脈瘤の評価
・EDや射精障害の相談
・生活習慣や内服薬の確認

などを組み合わせて診療を行います。

また、精索静脈瘤に対する日帰り手術にも対応しています。

流山市・おおたかの森周辺だけでなく、柏市、三郷市、松戸市、野田市、つくばエクスプレス沿線、常磐線沿線、東武アーバンパークライン沿線から通院を検討される方もご相談ください。

■ まとめ

不妊治療は女性だけのものではありません。

男性側の要因が妊娠しにくさに関係していることも少なくありません。

男性不妊診療では、

・精液検査
・エコー検査
・ホルモン採血
・精索静脈瘤の評価
・EDや射精障害の確認

などを通じて、男性側の状態を総合的に確認します。

男性側を評価することで、治療可能な原因が見つかることもあります。
また、夫婦で妊活に向き合うきっかけになることもあります。

流山市・おおたかの森周辺で男性不妊にお悩みの方は、一度ご相談ください。

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