- 2026年5月7日
- 2026年5月13日
男性不妊の検査の流れ|精液検査・エコー・採血で分かることを泌尿器科専門医・生殖医療専門医が解説|リプロケアクリニックおおたかの森
妊活をしている中で、
「男性側はどんな検査を受ければいいのか」
「精液検査だけで十分なのか」
「何から始めればいいのか分からない」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
男性不妊の評価では、まず現在の状態を正しく把握することが大切です。
そのためには、精液検査だけでなく、必要に応じてエコー検査や採血検査を組み合わせて評価することが重要です。
この記事では、男性不妊の検査の流れについて、分かりやすく解説します。
■ 男性不妊の検査はなぜ必要なのか
妊活というと、女性側の検査や治療が先行しがちです。
しかし、妊娠しにくい原因に男性側の要因が関係していることも少なくありません。
男性側の状態は、見た目や体調だけでは分かりません。
そのため、検査によって現在の状態を確認することが大切です。
男性不妊の検査では、
・精子の状態
・精巣の状態
・ホルモンバランス
・精索静脈瘤の有無
などを確認していきます。
■ まず行う検査:精液検査
男性不妊の評価で最初に重要になるのが、精液検査です。
精液検査では、
・精子の数
・精子の動き
・精子の形態
・精液量
などを確認します。
これにより、現在の精子の状態を客観的に把握することができます。
精液検査は男性不妊評価の第一歩です。
ただし、精液検査だけで原因がすべて分かるわけではありません。
■ 精液検査だけでは分からないこと
精液検査はとても重要な検査ですが、結果が悪かった場合に、なぜ悪いのかまでは分からないことがあります。
例えば、
・精索静脈瘤があるのか
・ホルモンの異常があるのか
・精巣の大きさや状態に問題があるのか
といったことは、精液検査だけでは十分に評価できません。
そのため、当院では精液検査だけで終わらせるのではなく、エコー検査や採血検査を組み合わせて、男性側の状態を総合的に確認しています。
■ エコー検査で分かること
エコー検査では、精巣や陰嚢内の状態を確認します。
特に重要なのが、精索静脈瘤の有無です。
精索静脈瘤は、陰嚢内の静脈が拡張し、血流がうっ滞する状態です。
精巣の温度上昇や酸化ストレスにより、精子の質に影響することがあります。
精索静脈瘤は自覚症状がほとんどないことも多く、検査をして初めて分かる場合があります。
男性不妊の原因として重要であり、治療を検討できる代表的な疾患のひとつです。
■ 採血検査で分かること
採血検査では、男性ホルモンや精巣機能に関係するホルモンを確認します。
男性不妊に関係するホルモンとしては、
・テストステロン
・FSH
・LH
・プロラクチン
などがあります。
ホルモンバランスの異常がある場合、精子をつくる働きに影響することがあります。
精液検査の結果だけでは分からない背景を確認するためにも、採血検査は重要です。
■ 当院での検査の流れ
当院では、男性不妊の評価として、以下のような流れで診療を行います。
1. 問診
妊活期間、これまでの検査歴、既往歴、生活習慣などを確認します。
2. エコー検査
精巣や陰嚢内の状態を確認し、精索静脈瘤の有無などを評価します。
3. 採血検査
ホルモンバランスや精巣機能に関係する項目を確認します。
4. 精液検査
精子の数や動きなどを確認し、現在の状態を把握します。
5. 結果説明と今後の方針
検査結果をもとに、今後の方針をご提案します。
必要に応じて、生活習慣の見直し、薬物療法、精索静脈瘤手術などを検討します。
■ 一度の受診で全体像を把握することが大切です
男性不妊では、精液検査だけで判断するのではなく、全体像を確認することが重要です。
精液検査、エコー検査、採血検査を組み合わせることで、
・現在の状態
・原因の可能性
・今後の治療方針
を考えやすくなります。
当院では、男性側の状態を総合的に確認できるよう、検査を組み合わせて評価しています。
■ このような方はご相談ください
以下のような方は、男性不妊の検査を検討してもよいタイミングです。
・妊活を始めてしばらく経っている
・精液検査を受けたことがない
・精液検査で異常を指摘された
・一人目はできたが二人目がなかなかできない
・精索静脈瘤と言われたことがある
・男性側も一度確認しておきたい
男性不妊は、早く状態を知ることで、その後の選択肢が広がることがあります。
■ まとめ
男性不妊の検査では、まず精液検査が重要です。
ただし、精液検査だけでは原因が分からないこともあります。
そのため、エコー検査や採血検査を組み合わせて、男性側の状態を総合的に評価することが大切です。
流山市・おおたかの森周辺で男性不妊にお悩みの方は、
一度ご相談ください。