- 2026年5月28日
尿路結石の症状|背中・脇腹の痛みと血尿は泌尿器科へ
突然、背中や脇腹に強い痛みが出た。
痛みが波のように強くなったり弱くなったりする。
血尿が出た。
吐き気や冷や汗を伴う。
このような症状がある場合、尿路結石が関係しているかもしれません。
尿路結石は、腎臓、尿管、膀胱、尿道など、尿の通り道に石ができる病気です。
特に尿管に石が詰まると、突然の強い痛みを起こすことがあります。
この記事では、尿路結石の症状、原因、泌尿器科で行う検査、受診の目安について、泌尿器科専門医が分かりやすく解説します。
■尿路結石とは
尿路結石とは、尿の通り道に石ができる病気です。
石ができる場所によって、
・腎結石
・尿管結石
・膀胱結石
・尿道結石
などに分けられます。
この中でも、強い痛みを起こしやすいのが尿管結石です。
腎臓でできた石が尿管に落ちて詰まると、尿の流れが悪くなり、腎臓が腫れることで激しい痛みが出ます。
■尿路結石の主な症状
尿路結石では、以下のような症状がみられます。
背中・脇腹の強い痛み
尿管結石では、背中や脇腹に突然強い痛みが出ることがあります。
痛みは波のように強くなったり弱くなったりすることがあり、じっとしていられないほど強い痛みになることもあります。
下腹部や足の付け根への痛み
石が尿管の下の方に移動すると、下腹部、足の付け根、男性では精巣の方に痛みが響くことがあります。
血尿
尿路結石では、尿の通り道が石で傷つき、血尿が出ることがあります。
目で見て赤い尿が出る場合もあれば、尿検査で尿潜血として見つかる場合もあります。
吐き気・冷や汗
強い痛みに伴って、吐き気、嘔吐、冷や汗が出ることがあります。腎臓(腎盂)内の圧力が上がることによっても吐き気、嘔吐が出ることがあります。
頻尿・残尿感
石が膀胱に近い場所にある場合、頻尿、残尿感、排尿時の違和感が出ることがあります。
発熱を伴う場合は注意が必要です
尿路結石に発熱を伴う場合は、注意が必要です。
石によって尿の流れが悪くなり、そこに感染が加わると、腎盂腎炎や敗血症につながることがあります。
発熱、悪寒、強いだるさ、背中の痛みがある場合には、早急な対応が必要になることがあります。
尿路結石の原因
尿路結石は、尿の中の成分が結晶化して石になることで起こります。
原因やリスクとしては、
・水分摂取不足
・汗をかきやすい生活
・塩分の多い食事
・動物性たんぱく質の多い食事
・肥満
・尿酸値が高い
・家族歴
・再発歴
・一部の代謝異常
などがあります。
夏場や汗を多くかく時期には、尿が濃くなり、結石ができやすくなることがあります。
■泌尿器科で行う検査
尿路結石が疑われる場合、症状や状態に応じて検査を行います。
尿検査
血尿、尿潜血、白血球、細菌などを確認します。
感染を伴っていないかを確認するうえでも重要です。
超音波検査
腎臓が腫れていないか、水腎症がないか、腎結石がないかを確認します。
超音波検査は体への負担が少なく、外来で行いやすい検査です。
EAUの尿路結石ガイドラインでは、超音波検査は被ばくがなく、再現性が高く、低コストであるため、初期評価に用いやすい検査とされています。一方で、結石の場所や大きさによっては見つけにくい場合もあります。
レントゲン検査
石の種類や位置によっては、レントゲンで確認できることがあります。
ただし、すべての石がレントゲンに写るわけではありません。
CT検査
尿管結石の診断ではCTが有用です。
小さな結石や尿管内の石を確認しやすく、痛みの原因を評価するうえで重要です。
当院で対応可能な検査を行い、必要に応じてCT検査が可能な医療機関と連携します。
■尿路結石の治療
尿路結石の治療は、石の大きさ、位置、痛みの程度、感染の有無、腎機能への影響によって変わります。
痛み止め
強い痛みがある場合には、まず痛みを抑える治療を行います。
自然排石を待つ
小さな結石で、感染や腎機能障害がなく、痛みがコントロールできる場合には、水分摂取や内服薬を使いながら自然に石が出るのを待つことがあります。
専門治療が必要な場合
石が大きい、痛みが強い、尿の流れが悪い、感染を伴う、腎機能に影響している場合には、専門的な治療が必要になることがあります。
治療には、
・体外衝撃波結石破砕術
・尿管鏡手術
・経皮的腎砕石術
・尿管ステント留置
・腎瘻造設
などがあります。
必要に応じて、連携医療機関へ紹介します。
■すぐに受診すべき症状
以下のような場合には、早めの受診が必要です。
・背中や脇腹の強い痛み
・血尿がある
・痛みが繰り返す
・吐き気や嘔吐がある
・発熱や悪寒がある
・尿が出にくい
・片方の腎臓しかない(腎摘出後もしくは機能的単腎)
・腎機能が悪いと言われている
・妊娠中
・糖尿病など感染リスクがある
特に、発熱を伴う尿路結石は緊急性が高くなることがあります。
■再発予防も大切です
尿路結石は再発しやすい病気です。
再発予防のためには、
・水分をしっかり取る
・塩分を控える
・過度な動物性たんぱく質を控える
・肥満を改善する
・尿酸値を管理する
・結石成分を確認する
・必要に応じて採血や尿検査を行う
ことが大切です。
結石を繰り返す方では、生活習慣や代謝の評価も重要です。
■当院での対応
当院では、尿路結石が疑われる方に対して、尿検査、超音波検査、痛みや感染の評価を行います。
必要に応じて、CT検査や専門的治療が可能な医療機関と連携します。
また、尿路結石だけでなく、血尿、尿潜血、膀胱炎、頻尿、PSA高値、前立腺肥大症など、一般泌尿器科疾患にも対応しています。
流山おおたかの森周辺で、背中や脇腹の痛み、血尿、尿路結石が心配な方はご相談ください。
■まとめ
尿路結石は、背中や脇腹の強い痛み、血尿、吐き気、頻尿などの症状を起こすことがあります。
小さな石で自然に出る場合もありますが、発熱や感染を伴う場合、尿の流れが悪くなっている場合には注意が必要です。
背中や脇腹の痛み、血尿、尿路結石が疑われる症状がある場合には、泌尿器科で確認しましょう。
参考文献・参考資料
・EAU Guidelines on Urolithiasis
・AUA Medical Management of Kidney Stones Guideline
・AUA Surgical Management of Stones Guideline
解説:安東 聡
リプロケアクリニックおおたかの森 院長
泌尿器科専門医・生殖医療専門医