- 2026年5月28日
- 2026年7月1日
血尿・尿潜血を指摘された方へ|原因と受診の目安
健康診断で尿潜血を指摘されても、必ずしも重大な病気とは限りません
健康診断や人間ドックで「尿潜血陽性」と言われたり、尿が赤くなって「血尿」が出たりすると、不安になる方も多いと思います。
血尿や尿潜血の原因は、膀胱炎や尿路結石など比較的治療しやすい病気から、膀胱がんや腎盂がん、尿管がんなど早期発見が重要な病気までさまざまです。
一方で、まったく症状がないまま健康診断で初めて尿潜血を指摘されることも少なくありません。
そのため、血尿や尿潜血を指摘された場合は、「症状がないから大丈夫」と自己判断せず、一度泌尿器科で原因を確認することが大切です。
血尿とは?
血尿とは、尿に赤血球が混じる状態です。
血尿には、
- 肉眼的血尿(尿が赤色や茶色に見える)
- 顕微鏡的血尿(尿沈渣で赤血球が確認される)
の2種類があります。
一方、健康診断などで行われる尿潜血検査は、尿中のヘモグロビンに反応する検査です。
そのため、尿潜血陽性であっても、尿沈渣では赤血球が確認されず、顕微鏡的血尿ではない場合があります。
尿潜血陽性を指摘された場合には、まず尿沈渣を含めた再評価を行い、本当に血尿があるのか、その原因は何かを確認することが重要です。
このような症状はありませんか?
次のような症状がある場合は、泌尿器科の受診をおすすめします。
- 尿が赤い、茶色い
- 尿に血が混じる
- 健康診断で尿潜血を指摘された
- 毎年尿潜血陽性と言われる
- 排尿時に痛みがある
- 背中や脇腹が痛い
- 一度でも肉眼的血尿が出た
特に痛みを伴わない肉眼的血尿では、膀胱がんなどの悪性腫瘍が隠れていることもあるため、早めの受診をおすすめします。
血尿・尿潜血の原因
血尿・尿潜血の原因には、さまざまな病気があります。
代表的なものとして、
- 膀胱炎
- 尿路結石
- 前立腺肥大症
- 前立腺炎
- 膀胱がん
- 腎がん
- 腎盂がん
- 尿管がん
- IgA腎症などの腎炎
があります。
血尿や尿潜血だけで原因を判断することはできません。
そのため、尿検査や画像検査、必要に応じて膀胱鏡検査などを組み合わせて原因を調べます。
健康診断で尿潜血を指摘されたら
健康診断で尿潜血を指摘されても、自覚症状がないため、そのまま様子を見てしまう方も少なくありません。
しかし、
- 尿潜血を繰り返し指摘される
- 一度でも肉眼的血尿があった
- 喫煙歴がある
- 40歳以上である
といった場合には、一度詳しく調べることをおすすめします。
尿潜血だけでは病気の種類は分かりません。
まずは泌尿器科で原因を確認し、必要な検査を受けることが大切です。
当院で行う検査
当院では血尿・尿潜血に対して、次のような検査を行っています。
- 尿検査
- 尿沈渣
- 尿細胞診
- 血液検査
- 超音波検査
- 膀胱鏡検査
必要に応じてCT検査やMRI検査が可能な医療機関をご紹介し、さらに詳しい検査を行います。
泌尿器科で異常がなかった場合は?
血尿や尿潜血の原因は、必ずしも泌尿器科の病気とは限りません。
膀胱や腎臓、尿管など泌尿器科的な異常が認められない場合には、IgA腎症などの腎臓の病気が隠れていることがあります。
特に、
- 尿蛋白も陽性
- 尿沈渣で赤血球が持続している
- 若い頃から尿潜血を繰り返している
- 健康診断で毎年尿潜血を指摘される
といった場合には、腎臓内科での評価が必要になることがあります。
「泌尿器科で異常なし」と言われたから終わりではなく、その後の対応も重要です。
当院での診療
当院では、血尿や尿潜血の原因を調べるための診療を行っています。
尿検査、尿沈渣、超音波検査、膀胱鏡検査などを組み合わせ、膀胱炎、尿路結石、悪性腫瘍など泌尿器科疾患の有無を評価します。
必要に応じてCT・MRI検査が可能な医療機関や腎臓内科へご紹介し、適切な診療につなげます。
院長からひとこと
血尿や尿潜血を指摘されると、「がんではないか」と心配になって受診される方が多くいらっしゃいます。
私は自治医科大学附属病院で泌尿器科准教授として、膀胱がんや腎がんをはじめとする泌尿器がん診療やロボット支援手術や腹腔鏡手術に長年携わってきました。
実際には、血尿の原因は膀胱炎や尿路結石など治療可能な病気であることも多い一方で、症状がなくても膀胱がんなどが見つかることがあります。
また、泌尿器科的な異常が認められない場合でも、IgA腎症など腎臓の病気が隠れていることがあります。
原因を正しく見極め、必要な検査や治療につなげることが大切です。
リプロケアクリニックおおたかの森では、血尿・尿潜血だけでなく、膀胱炎、尿路結石、前立腺肥大症、PSA高値など幅広い一般泌尿器科診療を行っています。
流山市をはじめ、柏市、野田市、守谷市、我孫子市、松戸市、三郷市、八潮市などからも多くの患者さんにご来院いただいています。
健康診断で尿潜血を指摘された方や、血尿が気になる方は、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問
尿潜血だけでも受診した方がよいですか?
はい。尿潜血陽性でも、まずは尿沈渣で赤血球の有無を確認し、必要に応じて原因を調べることをおすすめします。
一度だけ血尿が出て、その後は治りました。受診は必要ですか?
はい。一度だけの肉眼的血尿でも、膀胱がんなどが原因の場合があります。症状が消えても、一度は泌尿器科を受診してください。
血尿があると必ずがんですか?
いいえ。膀胱炎や尿路結石などが原因のことも多くあります。ただし、血尿だけでは原因を判断できないため、検査が重要です。
健康診断で毎年尿潜血と言われています。様子を見ても大丈夫ですか?
毎年続く場合には、一度詳しい検査を受けることをおすすめします。泌尿器科で異常がなければ、腎臓内科での評価が必要になることもあります。
このような方はご相談ください
- 尿に血が混じった
- 健康診断で尿潜血を指摘された
- 毎年尿潜血陽性と言われる
- 痛みのない血尿が出た
- 膀胱がんが心配
- 尿路結石が心配
血尿や尿潜血は、早めに原因を調べることで安心につながります。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
WEB予約はこちら
健康診断で尿潜血を指摘された方、血尿が出た方、症状について相談したい方は、お気軽にご受診ください。
監修・執筆
安東 聡
リプロケアクリニックおおたかの森 院長
日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医・指導医
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
元 自治医科大学附属病院 泌尿器科 准教授
本記事は一般的な医学情報を分かりやすく解説したものです。症状や検査結果によって適切な対応は異なりますので、気になる症状がある方は泌尿器科へご相談ください。